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教員情報(ITOH Toshiki)
氏名・職名 |
伊藤 俊樹(いとう としき,ITOH Toshiki)准教授 |
メールアドレス |
0320ito [at] kobe-u.ac.jp |
取得学位 |
教育学博士(京都大学) |
研究分野 |
臨床心理学 |
[学部] 所属 |
人間形成学科 心理発達論コース |
研究テーマ |
臨床心理学を専攻しています。特にアートを心理療法に用いた芸術療法や心理療法で相談者のイメージがどのように変わっていくかを研究しています。
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[大学院] 所属 |
[博士課程前期課程] 人間発達専攻 こころ系講座, 臨床心理学コース
[博#091;博士課程後期課程] 人間発達専攻 こころ系講座
[(旧)#091;博士課獚士課程前期課程] 心身発達専攻 臨床心理学コース
[(旧)#091;(旧)博士課程後期課程] 心身発達専攻 心理発達論分野 |
研究テーマ |
芸術療法や心理療法におけるクライエントのイメージの変化,および,ロールシャッハテストを用いた芸術家の創造性について研究を行っています。
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研究者情報 |
神戸大学研究者紹介(KUID) |
教員サイト |
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研究室紹介 |
私の知らない私,こころの奥にある「無意識」の不思議に迫ろう
人の心の中には,自分でも気づいていない,「無意識」というものがあります。この「無意識」の働きによって,私たちは知らず知らずのうちに自分の行動を決定しています。たとえば,登校拒否の子どもが,頭では学校に行かなければと思っているのに体が動かないというのも,実は子どもの無意識がそうさせているからだと私たちは考えています。私たちのゼミでは,人の心の奥にあるこの「無意識」の不思議に迫るため,その人が心の中に抱いているイメージというものを重視しています。具体的には,絵を描いてもらったり,物語を作ってもらったり,コラージュ (雑誌などで自分の気に入った写真を切り抜いて画用紙に貼っていくもの) などを作ってもらって,その人の心の奥にあるものがどのように表されているかを探っていきます。人が作った作品の中にはその人自身も意識していない部分が表現されていて,驚く事がよくあります。心の不思議に迫りたい人に是非来てもらいたい研究室です。
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研究最前線 |
無意識が生み出すイメージの不思議さを探求してみよう
私の研究テーマはいくつかありますが,1つは芸術療法 (アートセラピー) の研究です。アートセラピーの中で,クライエントのイメージがどのように変化し,それがクライエントの心のどのような側面を反映しているか,アート表現がクライエントの心理的変容をどのように促進するかを研究しています。また,普通の心理療法においても,クライエントはいろいろなイメージを語ります。そのイメージ (たとえば母親イメージ,父親イメージ,セラピストのイメージなど,あるいはクライエントが語る夢も心理療法においては重要なイメージです) がどのように変容し,それが心理療法の進展にどのようにかかわっているかについても研究しています。2つ目は,独自なイメージ表現を行う芸術家の創造性の研究です。基本的にはロールシャッハテストを用いて,適応的退行という観点から芸術家の創造性を研究しています。現在は,抽象画家と具象画家にロールシャッハテストを行い,両者の退行の様相の違いを研究しています。3つ目はMess Painting (なぐり描き) 法という,健常者を対象とした心理的成長を促す技法の研究です。この技法は,新聞紙に何も考えずになぐり描きをするという段階と,なぐり描きをしながら自分の中から出てくるイメージを新聞紙に定着させていく自己進化的描画という2つの段階に分かれています。なぐり描きをして意識水準を下げた状態で,意識下のイメージに近づいていく方法と言ってもいいでしょう。私はこの技法を適応的退行を促進する技法ととらえ,適応的退行が促進されることによって人の心理的変容が生じると考えています。現在は,この技法を行う前後にロールシャッハテストを行い,テスト結果の変化によってこの技法の効果を確かめる研究を行っています。4つ目は,消費者の無意識の研究です。消費者がある商品や会社に対して抱いている無意識レベルのイメージを投影法を用いて探る研究をしています。
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